子どもが小学校へ入ると、親の知らないところで少しずつ人間関係が広がっていきます。
気の合う友達もいれば、なんとなく苦手だと感じる相手もいるでしょう。
我が家でも、子どもが小学3年生の時に友達関係で悩んだ時期がありました。
今回は、その経験を通して私が子どもに伝えた「友達は選んでいい」という話を書きたいと思います。
- 子どもが「友達と遊びたくない」と言い出した
- 「みんな仲良く」が正解とは限らない
- 子どもに「友達は選んでいい」と伝えた
- 子どもは自分なりの距離の取り方を見つけた
- 人間関係は「距離感」を学ぶ経験でもある
- 最後に
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子どもが「友達と遊びたくない」と言い出した

ある日、子どもがぽつりとこう言いました。
「もう、その子と遊びたくない」
理由を聞いてみると、
- すぐに怒る
- なんでもない時に頭をたたく
これが主な理由で、相手の言動に強いストレスを感じているようでした。
子ども同士の人間関係なので、多少の意見の食い違いやケンカは珍しいことではありません。
しかし話を聞く限り、我が子は相手と一緒にいること自体が苦痛になっているようでした。
それでも共通の友達がいたため、完全に関わらないわけにはいきません。
休み時間になるたびに誘われ、断っても押し切られ、帰宅後には毎日のように愚痴を聞く状態が続いていました。
「みんな仲良く」が正解とは限らない
親として悩んだのは、この時どう声を掛けるべきかでした。
子どもの頃は、
「みんな仲良くしなさい」
と言われることが多いですよね。
もちろん、人と協力したり歩み寄ったりすることは大切です。
しかし私は次第に違和感を覚えるようになりました。
相手の嫌がることを繰り返したり、相手の気持ちを尊重しなかったりする関係を、無理に続ける必要があるのだろうか。
嫌だと伝えても改善されず、本人が苦しんでいるのであれば、「仲良くし続けること」だけが正解ではないように思えたのです。
子どもに「友達は選んでいい」と伝えた
そこで私は子どもにこう聞きました。
「自分の嫌がることをする人を、友達だと思える?」
子どもは静かに首を横に振りました。
その時、私はこう伝えました。
「そう思うなら、友達は選んでいいと思うよ」
もちろん、気に入らない相手を排除しようという意味ではありません。
学校生活では、苦手な人とも同じ教室で過ごすことがあります。
授業や係活動で協力しなければならない場面もあるでしょう。
でも、
- 一緒に遊ぶかどうか
- 深く付き合うかどうか
- どれくらい距離を取るか
は、自分で決めていい。
私はそう考えています。
そして、
「もし嫌がっているのに無理に関わってきたり、困ることがあったら先生やお母さんに話してね」
とも伝えました。
子どもは自分なりの距離の取り方を見つけた
その後、子どもは少しずつ距離を取るようになりました。
誘われても別の予定を伝えたり、自分の好きなことを優先したり。
無理にケンカをするわけでもなく、相手を悪く言いふらすわけでもなく、静かに距離を置いたのです。
すると、いつの間にか相手の話題を聞くことがなくなりました。
学年末頃に私が聞いてみると、
「もう遊んでないよ」
とあっさり答えていました。
子どもなりに、自分が安心して過ごせる人間関係を選んだのでしょう。
人間関係は「距離感」を学ぶ経験でもある
大人になると、「この人とは合わないな」と感じた時に距離を取ることがあります。
仕事上の付き合いはあっても、プライベートでは深く関わらない。
誰もが自然にやっていることです。
でも子どもは、その距離感の取り方をまだ知りません。
だからこそ、
- 我慢し続ける
- 嫌なのに断れない
- 相手に合わせ続ける
ということが起こります。
今回の経験を通して、子どもは
「誰と仲良くするかは自分で決めていい」
ということを少し学べたのではないかと思います。
最後に
子ども同士のトラブルを見ると、つい相手の言動に目が向きがちです。
でも今回、私が一番考えたのは別のことでした。
それは、
「もし我が子が逆の立場だったらどうするだろう」
ということです。
- 知らないうちに誰かを傷つけていないか。
- 相手が嫌がっていることに気付けているか。
親には見えない学校生活があるからこそ、家庭で伝えられることにも限界があります。
それでも、人との距離感や相手への思いやりについては、これからも少しずつ話していきたいと思いました。
そしてもし、自分の子どもが友達関係で悩んでいるなら。
私は今でもこう伝えると思います。
「友達は選んでいい」
無理をしてまで続ける関係ばかりが、良い人間関係ではないのですから。
※具体的な内容は個人が特定されないよう抽象化しています。