先日、保険会社の担当者さんが定期訪問に来ました。
保険の話が一段落したあと、話題は「女性の働き方」へ。
担当者さん自身、長い間、自営業の奥さんとして暮らしていたそうです。
ところが、自分の老後について考えたとき、国民年金だけでは将来受け取れる年金額が少ないことを知り、「このままでは不安だ」と感じたそう。
そこでアルバイトから始め、最終的には社員として働くようになり、社会保険に加入したとのことでした。
さらに担当者さんは、
「これからは配偶者控除も縮小される流れですし、扶養内で働くメリットも少なくなっていくと思います。」
「周りの女性も『自立したいから働く』という人が多いですよ。」
と話していました。
その話を聞いて、私は考え込んでしまいました。
「扶養を外れること」が本当に目的なの?

最近は、
- 扶養を外れた方がいい
- 第三号被保険者は見直すべき
- 社会保険に加入した方がお得
という話を目にすることが増えました。
確かに、厚生年金に加入すれば将来受け取れる年金は増えます。
健康保険や傷病手当金など、保障も手厚くなります。
働くことで収入も増え、自立につながる面もあるでしょう。
でも、私は途中から
「それって目的なのかな?」
と思ったんです。
家計全体で考えることが大切では?
私が思うのは、
老後に必要なのは「年金」ではなく、「生活できるお金」です。
例えば、
- 年金
- NISAなどの資産運用
- 預貯金
- 働いて得る収入
- 毎月の生活費
これらを全部合わせて考えて初めて、「老後に困らないか」が見えてきます。
つまり、
「扶養を外れるか」
だけを切り取って考えても、本質ではないと思うのです。
扶養でいるメリットもある
家庭によって、働き方を考える条件はさまざまです。
年金や社会保険だけでなく、子育ての状況や働き方、将来の資産形成なども含めて考える必要があります。
一方で、福利厚生や家計全体への影響まで含めて考えると、
「扶養を外れた方がお得」
とは簡単には言えません。
家庭によって条件はまったく違うからです。
第三号被保険者は「ずるい」のか?
このテーマになると、第三号被保険者への批判も見かけます。
確かに、社会保険料を払っている人から見れば、
「自分は負担しているのに」
と感じる気持ちも理解できます。
一方で、私は子育てをしながら思うことがあります。
子どもは将来、
- 納税者
- 労働者
- 消費者
として社会を支える存在になります。
子育ては給与が発生する仕事ではありませんが、社会全体から見れば決して価値のないものではありません。
もちろん、それだけで制度を正当化できるとは思いません。
ただ、この問題は
「誰が得をしているのか」
という話ではなく、
「社会全体で何をどう支え合うのか」
という話なのだと思います。
正解は家庭によって違う
私は独身時代から、「第三号被保険者はずるい」と感じたことはありませんでした。
でも、このテーマについて考えるようになって、「そう感じる人がいる理由」も少しずつ分かるようになりました。
だからこそ、この問題は「誰が正しい」「誰が間違っている」と簡単に結論を出せるものではないのだと思います。
独身の人。
共働きの人。
専業主婦。
扶養内パート。
自営業。
それぞれ立場が違えば、見える景色も違います。
私がたどり着いた結論
今回、保険会社の担当者さんの話を聞いて、いろいろ考えました。
厚生年金に加入すること。
社会保険に加入すること。
扶養を外れて働くこと。
どれも大切な選択肢です。
でも、それらはあくまでも手段であって、目的ではありません。
常に意識したいことは、
「家計全体の豊かさや安心を最大化すること」です。
年金を増やす方法は一つではありません。
資産形成を進める家庭もあるでしょう。
働き方を変える家庭もあるでしょう。
固定費を見直す家庭もあるでしょう。
大切なのは、
「周りがどうしているか」ではなく、「自分たちの家庭にとって何が最適か」を考えること。
私は、その視点を忘れずにいたいと思いました。